
石柱の神の集い:セリカのノクチュルヌ
セリカと石柱の神々──召喚の儀
✦ 序章|石柱の中心、召喚の儀
夜、星の瞬きが消えた。空そのものが闇に飲み込まれたような暗さだった。
五つの石柱が並ぶ禁忌の地に、ひとりの美しき乙女──神代セリカが立っていた。
その足元に、地脈が浮かび上がったような光の文様が広がっていく。
「さぁ、みなさん。ノクチュルヌのお時間ですわよ。お起きになって」
その声に、石柱の文字が赤く輝き出す。そして空間が開いた。
✦ 第一幕|神々の円卓、顕現
石柱たちは沈み、代わりに漆黒と金に彩られた直径100メートル以上の円卓が現れた。
セリカが歩を進めると、空気そのものが屈服するように震え──召喚が現れた。
そして召喚全員がセリカに跪いた。(最下段にイメージあり)
- 破壊の王 クルサル(30mの巨躯)
- 音喰いの仮面 ヴェルミエ(不気味な仮面のマント)
- 監視者の赤眼 スヴァレ(空飛ぶ真っ赤な悪魔)
- 異星の支配者 パラサイダー(凶暴な宇宙人)
- 荒れ狂う獣 強獣(知性の無い破激)
- 静謐なる侍 一閃丸(異界の侍)
- 境界の門番 ザルネ・テリオス(規律の災厄)
- 憑依の少女フィルムちゃん(底知れぬ幽霊の少女)
そして、中央には選ばれし剣──断絶の剣・ヴァルゼ・グリムが刺さっていた。
✦ 第二幕|名を呼ぶ、女王の声
「……さあ、“わたしの名を知る者たち”よ。応えなさい」
セリカは順番に名前を呼ぶ
「クルサル」
「……女王ノ命、破壊は跳躍トナリて応ず。世界の因果、砕ク」
「ヴェルミエ」
(無音の後)「……御心にて鳴らぬならば、世界の声を食らいましょう……」
「スヴァレ」
「視ております、ひひっ 女王。あなたの ひひっ 見てほしいものだけを──」
「パラサイダー」
「──宇宙の形式、書き換え可能。検体文明、以後黙従、我が征服」
「強獣」
「ヴォォォォォォォォォォォォォォーーーーー!!!!
「一閃丸」
「……我が刃、試せるならば、主君は問わぬ......」
「ザルネ・テリオス」
「──門は、あなたにだけ開かれる。全世界の境界権限を陛下に」
「フィルムちゃん」
「フィルムちゃんめんどくさいのやだーーー。でもお姉さんちょっと怖い♡からいう事きく....かも♡☆」
最後にセリカは中央に刺さる剣ヴァルゼグリムを見る
✦ 第三幕|封じられし召喚ピアノ
「──すべて、そろったわね」
玉座の傍らには、黒曜石のようなボディの楽器──召喚ピアノがあった。
鍵盤には音符ではなく、言語にも似た古代の記号が刻まれていた。
「……あとは、“演奏者”だけ──」
セリカの目が、遠くを見た。
心当たりがあるは、“あの子。音に愛され、音に喰われた、20本の指を持つ異形の演奏者”
「──連れてきて。新しい世界の、第一楽章を始めるわ」








